高知県といったら、皆さんは何を思い浮かべますか？
坂本龍馬も有名ですが、高知県といったらかつおではないでしょうか。
高知ではかつおを生で食べたり、塩のたたきなど、他県では珍しい食べ方をしています。
それも、かつおが新鮮だからできることです。
高知県のかつおが有名なのか理由を探っていきます。
Contents
実は高知県のカツオの水揚げ量は全国4位
高知県はかつおが日本一とれて、消費量も日本一！
実はそれって違うんです。
高知県はかつおの消費量が日本一であって、水揚げ高は全国4位なんです。
えっ？と思われた方も多いかと思いますが、それでも、高知県のかつおの消費量はダントツで全国1位なんです。
昔から高知県民はかつお好き？かつおのたたき発祥の話！
高知県では昔からかつお漁が行われ、食べられていました。
しかし、かつおのたたきがなぜ食べられはじめたのかは不明でその起源には諸説あります。
いくつか有名な話を紹介しています。
食中毒よりもかつおの刺身を食べたくてたたきの誕生？
かつおのたたきが誕生した理由の話として、江戸時代の法律を守るために誕生したとも言われています。
江戸時代、土佐藩主の山内一豊は食中毒を避けるため、刺身を禁止して、魚は焼いて食べるという法律を作りました。
しかし、どうしてもかつおの刺身を食べたかった土佐の庶民は、表面を炙ることで刺身ではなく、焼き魚と言って食べていたそうです。
それだけ昔から土佐のかつおを食べたかったということですね。
磯の魚の臭みを取るための知恵から誕生！
高知では昔から磯臭い魚を表面だけ炙って食べる習慣が根付いています。
特に、高知県でよく食べられるメジナ（高知県ではグレと呼ぶ）やウツボはたたきとして、磯の臭みをとって食べるのが美味しいとされています。
かつおも同じようにたたきにして誕生したのではないかとも言われています。
実際、どの話が本当なのか不明な部分もありますが、昔から高知県のかつおは美味しく、食べられていたことが伺える話ではないでしょうか。
高知県のかつおのこだわり
かつおのたたき発祥の歴史を知ったところで、なぜ、高知のかつおが美味しいのかも説明していきます。
高知県のかつおがおいしい理由には根拠があります。
高知全体の沖合で獲れるかつお
高知県は四国の下半分の海岸線に面しています。
西側の宿毛から、足摺岬、高知市を超えて、東は室戸岬と海岸線だけで713キロあり、直線距離でも200キロ以上。
実は高知沖では西から東の海岸線全ての領域でかつお漁が行われています。
四国最南端の足摺岬は北上してくる黒潮にも近く、良いかつおが生育する漁場にも近いことから、釣り上げたかつおを新鮮な状態で港まで持ち帰ることができます。
高知では一般的な一本釣りの新鮮なかつお
高知県の一般的なかつお漁は他県とは違います。
テレビで見たことある人もいると思いますが、高知県のかつお漁は一本釣りが一般的。
かつお漁は網で行う県もありますが、一本釣りすることで、釣り上げる際に他のかつおと接触することなく、新鮮な状態で釣り上げることができます。
他県でのかつお漁はまき網漁などで行うこともありますが、まき網漁は多くの魚をいっぺんにとるため、他の魚と接触して、傷つきやすくなります。
一本釣りだからこそ、高知県で水揚げされたかつおが美味しい理由でした。
初鰹と戻り鰹の両方が食べられる
高知県ではかつおの旬は一年で二回あると言われています。
春が初鰹で秋が戻り鰹。
初鰹は4月〜6月ごろの黒潮にのって北上するかつおのことを言います。
また、戻り鰹は寒くなる前に北から南へ南下するかつおのことです。
初鰹はさっぱりして、戻り鰹は夏に成長した後の脂のノリが多くて、美味しいと言われています。
高知県は黒潮が近いこともあり、初鰹と戻り鰹の両方が高知近海まで来ることで、旬の時期に美味しいかつおを食べられる産地とも言われています。
かつおは鮮度が重要
かつおは当たり外れが多い魚です。
長年かつおを目利きする人でも、切ってみないとかつおのハズレはわからないとも言われています。
また、かつおは鮮度が重要で、日にちがたったものは臭みが出てきます。
高知県は漁場にも近いことから、鮮度がいいかつおを港に持ち帰り、加工できることでおいしいとも言われています。
高知のかつおは一度食べたら鮮度の違いに驚きます！
今回は、高知県のかつおが有名な理由について書いていきました。
高知県はかつおの漁場が近いので、他県と比べておいしいかつおが食べられることもわかりました。
高知のかつおは生で食べても臭みがなく、かつおが苦手な方でも美味しくいただけます。
ぜひ、皆さんも高知県のかつおを食べてみてはどうでしょうか。
