いつも門田道場のカツオの藁焼きたたきをご愛顧くださりありがとうございます。
すっかりと寒さが厳しさを増して、いよいよ冬の到来を感じられる毎日です。
新型コロナの規制が大幅に緩和されたことを受けて、ここ高知県でもたくさんの観光客の方々を見かけるようになりました。
カメラやスマートフォンを片手に高知の名産品を美味しそう食べて写真を撮影されている姿を見るたびに、私たち地元の者も同じ喜びを感じられます。
これから本格的な冬が訪れますが、高知の食は一年中美味しいものが揃っています。体調管理を万全に、ぜひ高知へと足を運んで美食巡りを楽しんいただきたいです。
さて話はガラリと変わりますが、今回は少し怖い話をひとつお届けしたいと思います。

主役はアニサキス、そしてカツオです。

海洋生物の体内を巡り、人間の体内へと取り込まれるアニサキス


アニサキスについては、おそらく多くの方が名前や存在を知っていることと思いますが、まずはその正体について詳しく紹介していきましょう。
アニサキスとは、魚の内臓や筋肉に付着する白色の寄生虫であり、幼虫は長さ2〜3センチほど、成虫になると5cmから60cmほどにまで大きくなります。
実際に見てみると、幼虫も成虫もかなりグロテスクな姿をしており、明らかに何らかの害を及ぼしそうな印象を受けます。
アニサキスはもともと、クジラやイルカといった海産哺乳類の消化管に生息しています。
この海産哺乳類が排便すると、アニサキスの卵も同時に排出され、やがて海中で孵化。
これをオキアミが食べることによって、体内で幼虫となり、さらに、魚やイカなどがオキアミを食べる・・・
といった流れでアニサキスは、あらゆる海洋生物の体内を巡り巡っていくわけです。
では、アニサキスが付着した魚やイカといった生物を食べるのは誰でしょうか。
クジラやイルカなどの大型の海産哺乳類が捕食するのはもちろんですが、もうひとつ忘れてはならない存在がいます。

そう、私たち人間です。

人間も、海洋生物たちと同じようにアニサキスを体内に取り込む可能性があることは、普段の食生活から考えても容易く想定できるというわけです。

アニサキスの幼虫が消化管に刺激を与える

そうであれば、人間の体内でもアニサキスは5cmから60cmほどまでに成長するのでしょうか。その心配はまったく無用。人間の体内は、アニサキスにとって好適ではないため、成長することはできないのです。
しかし、人間にとって厄介なのはアニサキスが成長することではありません。好適ではない環境に身を置くことになるアニサキスの幼虫こそが、人間に大きな害を与える可能性を秘めているのです。
先述のとおり、アニサキスは様々な海洋生物の体内を巡り巡っています。そんな中で、突然、慣れない人間の体内に取り込まれると、アニサキスも環境の違いに驚いてしまい、何とか生きながらえようと活発に動き出すわけです。
動き回るアニサキスは、やがて人間の消化管の胃壁や腸壁へともぐりこみます。胃や腸に刺激が与えられるわけですから、人間は激しい腹痛を感じることになります。

これが、いわゆる「アニサキス食中毒」です。

アニサキス食中毒の主な症状

アニサキス食中毒は、主に2種類に分けられます。
ひとつは、胃壁への侵入によって引き起こされる急性胃アニサキス症。食後数時間後から十数時間語に発症するといわれ、みぞおちの激しい痛みのほか、悪心や嘔吐を生じる症状です。
もうひとつは、腸への侵入による急性腸アニサキス症。こちらは食後数十時間から数日後と、胃アニサキス症よりも遅れて発症する特徴があり、症状は下腹部痛や結膜炎症状などが挙げられます。
これまでに、アニサキス食中毒による死亡例は報告されていないようですが、ひどい場合には、上記の症状だけでなくアナフィラキシーや吐下血が起こることもあるなど、恐ろしい症状であることは、はっきりと分かります。

カツオはアニサキス食中毒を発症するリスクが高い?

さて、アニサキスが人間に害を与える寄生虫であることがお分かりいただけたかと思いますが、実はアニサキス食虫毒の発症率は世界の中で日本が特に高いといわれています。
その理由は、魚介類の生食文化があるため。アニサキスは、魚が死ぬと内臓から身へと移動します。
刺身をはじめとする魚介類の生食は、日本の食文化には欠かせないものであり、昔から馴染み深い食べ方です。しかしその一方では、アニサキスを体内に取り入れてしまうリスクも潜んでいるということは確か。
マグロ、サンマ、イワシ、イカ、どれも刺身で食べると美味しいですし、日本人の多くが大好物に挙げるような魚介類たちにも、当然アニサキスが寄生している可能性があります。
そして、もちろんカツオも例外ではありません。
最近では少し落ち着きをみせているものの、2018年頃にはカツオを食したことが原因によるアニサキス食中毒の発生数が増加しました。
そのような背景もあり、現在も「カツオはアニサキス中毒の危険性が高い」という認識をお持ちの人が多いように思います。
数多くの海洋生物の中で、カツオだけが特にアニサキスを寄生しやすいという事実はありません。しかし、サバやサンマと同じように、カツオもアニサキス食中毒の原因としてよく挙げられる魚であることは確かなようです。

アニサキスを死滅させれば問題はないものの・・・


アニサキス食中毒は、アニサキスの付着した魚介を生食した場合に発症します。
つまり熱や冷凍によってアニサキスが死滅すれば、仮に体内へ取り込んでも食中毒を引き起こす心配はありません。
具体的には、60度以上の熱で1分以上の加熱、もしくはマイナス20度以下で24時間以上の冷凍。これらの方法により、アニサキスを死滅させることが可能になります。
ここでひとつ疑問がわいてこないでしょうか。
そうです、熱を加えながらも身は生のままであるカツオのたたきには、アニサキスが付着したままなのかどうかという点です。
実は、カツオのたたきの場合、皮面を炙るのみで身は加熱していないため、もしも身にアニサキスが付着していれば、完全に死滅させきれない可能性があるのです。
つまり、カツオのたたきを食べてもアニサキス食中毒を発症する可能性はゼロとはいえないということになります。

門田道場のカツオの藁焼きたたきにアニサキスの心配はなし

美味しいかつおタタキイメージ
さて、カツオのたたきにもアニサキスが付着している可能性があるわけですが、門田道場のカツオの藁焼きたたきには、その心配はまったくの無用です。
その理由は、製造後すぐにマイナス20度以下で冷凍するため。
お客様からは、冷凍せずに生のままで発送してほしいという要望をいただくこともあるのですが、門田道場ではアニサキス食中毒防止の徹底を図るうえでも、必ず冷凍品をお届けするようにしています。
鮮度や風味を重視するため、生の製品を販売する業者はたくさんありますが、味とともにお客様の健康面への配慮を欠かさないことも、食品事業者としての務めです。
今回ご紹介した危険を全部解消している門田道場の「かつおの藁焼きたたき」は安心とともに美味しさを届けます!お求めはこちらから↓↓↓↓↓門田道場かつおのたたき購入バナー